モスクワ:モスクワ日本文化センターの活動について

モスクワ日本文化センター

モスクワ日本文化センター(*)は昨年7月に設置され、本年1月27日からは図書館も利用できるようになりました。さまざまな活動が行なわれ、モスクワの日本文化ファンに徐々にその存在が知られ親しまれるようになってきました。最近の主な活動をご報告します。

2月27日から3月20日まで、「日本の美しい本」展を開催し、「第42回造本装幀コンクール」受賞作品を紹介しました。また、その一環として、柏木博武蔵野美術大学教授による「日本のブックデザイン」と題した講演会を行ないました。120名ほどの聴衆が訪れ、会場は立ち見でいっぱいになりました。柏木博教授には日本理解講座の一環として「仕切ること・繕うこと」というテーマでも講演いただきました。
3月17日から30日まで写真家細江英公氏の「死の灰」展を開催、(会場:モスクワ国立芸術産業大学内の展示ホール)、細江英公氏の講演会と木田俊一氏(染め摺り師)とのトークショーを当センターで実施しました。(写真)

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日本語講座、生け花講座(草月、池坊)、折り紙講座も定期的に実施されており、また2月から3月にかけて、源氏物語の翻訳で著名なソコロヴァ=デリューシナ氏(1993年国際交流奨励賞受賞者)による日本文学連続講義が計4回開講されました。3月には「日本理解講座」を毎週水曜日に開講しました。5月からは将棋講座、6月からは書道講座が開講予定です。

今後もロシアでは日本文化紹介行事は数多く予定されており、特に6月30日から7月8日には、ロシア初の文楽公演がチェーホフ演劇祭の一環として行なわれます。モスクワ市民に大きな反響を呼ぶことは間違いありません。

*モスクワ日本文化センターは全ロシア外国文献図書館「国際交流基金」日本文化事業部として活動しています。

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